班田収授法と太政官制度
これを理解していないと、鎌倉時代の話になったときなど、わけがわからなくなるので、簡単にだけ、このことについて触れておこうと思います。
ただし、今から話す内容は、
突拍子もない「たとえ話」で語り、
中学生向けに、とても飛躍した解釈のもと進めるので、
感覚的にそんなもんかと思ってください。
これまで、公地公民だの、口分田だの、
教科書にはいろいろ書いてあるけど、
ややこしいので、次のようにたとえ話をもとに理解しよう。
日本ととらえるのでややこしい。
そこで、
日本=学校
と思い切って考えてみよう。
つまり、
天皇がいて、日本を支配していて、日本には「尾張国」、「山城国」があるのを
校長先生が学校を支配していて、
学校には「3-A国」、「1-C国」がある
ってくらいの感覚で考えてみようということ。
聖徳太子からはじまる、「天皇中心の国作り(中央集権国家)」前は、
この学校がどんな状態だったか。
職員室のトップは天皇(校長先生)だったわけだが、
3-1国などをおさめているのは、地区のお偉いさんであった。
そして、みんなそれぞれに机を持っていたのだ。
つまり、校長のものではなかったのである。
そこで、
「学校は校長先生のものだ」
という世界となったのが、公地公民である。
そして、
「生まれたら、机(口分田)を貸すけど、
死んだら返すんだよ」
「みんな宿題(租)を払うんだよ。直接校長室にもってきてね。」
「男子は、それ以外に地域学習(調)、家庭科の作品(庸)、
おそうじ(雑徭)、時には校門の門番(防人)をするんだ!」
これが班田収授法である。
また、
職員室(中央)には、
校長先生(天皇)のもと、
主任会メンバー「太政官」として
教頭先生(太政大臣)
教務主任の先生(左大臣)
生徒指導の先生(右大臣)
などの重要な役職を置く!
となる。これが太政官制度だ。
そして、これまで地区のお偉いさんが
勝手に3-A国を支配していたのだが、
これからは、
先生として採用された人を、
エラい人が国司として
3-A国担任、1-C国担任
を職員室(中央)から任命する!
となる。
だからこそ、校長先生が、学校すべてを支配しているという
仕組みが成り立っているんだ
これを中央集権国家というのだ
で、誰が先生になっていくかというと…
基本天皇一族と貴族である
さて、するどい人は気づいていると思うけど、
これにはいずれ問題が生まれてくるわけだ。ね、男子諸君!
うわー、先生これって女子だけ ひいきじゃねー?
てことと、あと
やべ…
人口が増えてきて、
教室と机が足りんぞ
てことだ。
中学校では、この2つの問題を考えればいい。
そして、次の時代のころにはやり方を変えざるをえないこととなるのだ。
つづく