3-2 《中学歴史(社会)》日清戦争は、諸外国にどのような影響を与えたか

明治時代(4)明治の残された外交問題編
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内容が盛りだくさんとなったので、

前回は日清戦争のいきさつにしぼって

学習した。

今回は、

その結果、諸外国にどのような影響を与えたか

ということだ。

まず、前回の結果から

勝敗

 世界が驚いた日本の勝利

 まさにジャイキリング!

条約内容(下関条約)

①朝鮮を独立国と認める

遼東半島・台湾・澎湖諸島を日本へ

③賠償金

実は、上の2点の赤い部分において

非常に他国に影響を与えたのだった。

まず大きいのが、

まさかの日本の勝利!

清が負けるとは思っていない。

だからこそ、東アジアの勢力図は…

驚きの白さだったのだ。

だって、

清って国は、昔から強大国。

今でこそ「眠れる獅子」だけど、

起こしたら怖いはず…

だから、

あえてみんな手を出さなかった地域だ。

ところが…

終わってみると

なんだ!

眠れる獅子って

起きてこないじゃん!

ってことが、

世界に知れ渡ったわけだ。

で、どうなるかというと…

おーい、

みんなで清を

もらっていこうぜ!

となる。象徴的な絵が、これ。

CHINEってパイを、みんなでわけてるでしょ?

Z世代には、<br>元ネタ<br>わからないか…
Z世代には、
元ネタ
わからないか…

戦いに敗れるとは、

こういうことだー!

今でこそ、こんなことはおかしいとわかるが、

こんな弱肉強食のような時代だったからこそ

日本も国を強くしなければならなかったのだ…

抑えておくことは

①日清戦争後、列強で中国が植民地になっていった。

②ドイツが山東省を租借。

③日本は福建省を租借。

※②は、第一次世界大戦編で重要になる

,中学校では、これくらいでOK。

条約内容から

①朝鮮の独立を認めた

ってことにより、

朝鮮国→大韓帝国(1897年)となった。

ま、これはこれでOK

問題は次

遼東半島・台湾・澎湖諸島が日本に…

ここで大問題が起きた。

この条件に焦ったのが、この国

おい、ちょ待てよ!

南下政策を狙っているロシア

遼東半島を清から

とるって何事だ!

この条件は、

極東の平和を壊す条件だ!

と部外者のくせにイチャモンをつけてきた。

しかも、フランスドイツまで

味方に引き込んでだ。

部外者の国が日清の条約に干渉してきたので、

これを三国干渉という。

これが、下関条約締結たった6日後だ。

さすがにこの3国に逆らえる力は残されていない…

しぶしぶ遼東半島は清に返却することになった…

もちろん日本では

ロシア許すまじ…

この恨みらさでおくべきか!

となり、ロシアと一戦交えなければならないと

腹をくくったのであった。

しまいには、

朝鮮(韓国)は、

ロシアの影響を大きく

受けることになっていった…

あと、この戦争に向けて、

国会で予算を通すため、

藩閥もとうとう政党を作った。

それが立憲政友会(1900年)

作ったのが伊藤博文ってとこまで

覚えておきましょう。

これにて、日清戦争の影響が出そろった。

次はもうおわかりですね。

ロシアと一戦交える話となる。

日清戦争は、諸外国にどのような影響を与えたか

①諸外国に、清が弱いことがバレた。

中国が分割されていく。

 重要チェック…山東省(ドイツ)

②朝鮮が独立国大韓帝国(1897年)となった。

ロシアドイツフランス

 ちょっかいを出してきて、

 遼東半島を清に返却した。

 三国干渉

※のちの学習で、ドイツとロシア・フランスは仲が悪いという勉強をするが、このときは、ドイツがロシアに恩を売っておこうくらいのかんじでよい。

つまり次なる課題

○ロシアと一戦交えなければならなくなった。

藩閥の中でも、伊藤博文派は、予算を通す上でも、政党の力が必要だと感じていて、旧自由党の人たちと合意し、1900年、立憲政友会って政党を作ることになった。初代総裁も伊藤博文。他の藩閥の人には、もちろんこの動きに同調できない人もけっこういたわけだ。なので、立憲政友会VS藩閥の人でこの先バトることも生じてくる。