※ 《中学歴史(社会)》戦後の世界のできごと(と日本への影響)イッキ読み

昭和時代(3)平和主義の道と2分する世界編
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 とうとう、激動の昭和編もラストとなる。

これまでの学習は、

特に日本に関わりのある外国のできごとを

ピックアップしてきたので、

今回、

もう少し広い範囲も含めて

世界的なできごとをまとめておきたいと思います。

そもそも論として、

やっぱり大切な視線としては

戦後の世界を見る視点

冷戦の影響による様々なできごと

②独立を達成したアフリカや、中東の動向

というところだろう。

では、できごとシステマティックポイントと豆知識を加えてイッキ読み

朝鮮戦争(1950年)

背景と原因

○資本主義と社会主義の対立構造

○中華人民共和国という社会主義政権誕生

経緯

○北朝鮮が朝鮮半島統一を求め、韓国に侵攻

○国連軍として、アメリカが韓国支援

○中華人民共和国が北朝鮮支援

結果と影響

○北緯38度線で停戦

自衛隊ができる

朝鮮特需で日本の経済回復

サンフランシスコ平和条約につながる

アジア・アフリカ会議(1955年)

背景

○アフリカ諸国の独立が始まっている

○冷戦に巻き込まれない決意

目的

○領土・主権の尊重=反植民地主義

○平和共存を訴える

影響

○どんどんアフリカ諸国の独立が進む

 1960年代…「アフリカの年」といわれる

○有色人種のみによる会合が世界に影響を与えていく

○平和共存の訴えは、一定の冷戦の緊張緩和を促した

補足

○アフリカは独立を果たしていくわけだが、国境線はヨーロッパ諸国が植民地時代に経緯線を使って勝手に引いたものであり、それにより、これまで一緒に住んでいた民族が分断されたりしたせいで、民族紛争は絶えない…

○発展途上国(半球に多い)と先進工業国(半球に多い)の経済格差の問題が浮き彫りになっていく(南北問題)

○現在では、同じ南の国々(発展途上国といわれた国)の中でも、工業化が成功して豊かになる国と、そうでない国の格差も問題と言われる。南南問題…公民ででる

キューバ危機(1962年)

背景

○1959年、キューバ革命により、社会主義国家建国が進行

経過

○ソ連がキューバに核ミサイル施設を設置

○核ミサイルをキューバに届けさせないため、アメリカが海上封鎖決行

○核戦争勃発かと思われたが、寸前でアメリカのケネディ大統領とソ連のフルシチョフ首相の会談により回避

影響

○今後、冷戦の緊張緩和に影響

 (アメリカソ連間でホットライン開設)

○核軍縮の機運が高まる

余談

平成生まれには、JFK=阪神の勝利の方程式「ジェフ・ウィリアムス(J)、藤川球児(F)、久保田智之(K)」の人もいるが、もとは、ケネディー大統領「ジョン・F・ケネディ」の名前が元ネタだ

ベトナム戦争(1960~1975年)

背景

○北ベトナム(共産主義)と南ベトナム(資本主義)の争い

○アメリカの介入

経過

○1965年アメリカが本格介入

○1973年アメリカ撤退

○北ベトナムにより南北統一

影響の一部

停戦をはかるアメリカと経済難に陥った中華人民共和国が急接近する

 →中華人民共和国が国際社会に出る

  (中華民国=台湾は国と認められなくなる)

 →日中共同声明・日中平和友好条約

豆知識

○米軍がこのとき散布した枯れ葉剤による人的被害が深刻であった

 →ベトさん、ドクさんがその影響を受けた可能性である二人といわれる。

 →化学兵器使用への批判が高まる

中東戦争(全4回)

背景の1つ(非常に簡単にだけ…)

○ユダヤ人による独立国家イスラエルの建国と、それに反発する人々との争い

※首都がみんなの聖地エルサレムだったのも…

影響(1つだけ)

第四次中東戦争(1973年)のとき、石油危機がおこり、

 日本の高度経済成長が止まる

これくらいが、

中学生で押さえるべき

昭和期の世界の動きである。

とうとう次回…

平成の世界の動きと日本についてに入る