4 《中学歴史(社会)》昭和恐慌を経て、日本はどんな道を歩むのか:満州事変、五・一五事件、二・二六事件

昭和時代(1)第二次世界大戦の予兆編
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大正時代に訪れたつかの間の静寂は…

①関東大震災(1923年)

②金融恐慌(1927年)

③昭和恐慌(1930年)

という三重苦によって破られてしまった。

で、今回の学習がこれ。

昭和恐慌を経て、日本はどんな道を歩むのか

ということである。

当時の政府のスタンスは、

世界と協調していこう派

1930年にも、浜口雄幸内閣は

ロンドン海軍軍縮条約

を結んで、

軍事費を減らし、そのお金を内政に使おう

という考えだ。

そんな中、

昭和恐慌などを経て日本はどうなるのか…

ここで、ニュースが入る。

これが1931年に起こった

柳条湖事件だ。

やりやがったな、

中国め。

やっつけてやる

これをきっかけにはじまった戦いが

満州事変(1932年)だ。

そして、ここで突然再登場するのが、

清のラストエンペラー、

成長した溥儀(ふぎ)ちゃんだ。

<span class="fz-22px"><strong>溥儀</strong></span>
溥儀

や、やあ。お久しぶり。

この前は袁世凱に裏切られて

国を乗っ取られたけど、

国を復活させるぞ

満州に新しい国つくるね

ということで、

満州国(1932年)って国をつくった。

………

これが実は、国際的な建前なの。

教科書を見ると、この3つのできごと、

主語はどうなってるかな。

主語はぜんぶ

関東軍(満州の日本軍)なのである。

つまり、関東軍が

こんな作戦に出たということだ。

関東軍の作戦

①自分で日本の満鉄を爆破し(柳条湖事件)、中国のせいにした。

②戦いを起こし、満州に進軍する(満州事変

③自分が国を作ったら他国から非難されるので、

 溥儀に満州国を作らせた。

※もちろん、日本のいいなり満州国。

けっきょく、協調的な態度をとっていた政府に見切りをつけて、

軍部が行動にでてしまったってことだ。

ここで、2つの課題が生まれる。

何かお気づきだろうか。

それはこの2点。

①日本政府は、これに対してどう動いたのか。

②外国は、この行動に対してどう動くのか。

ということだ。

まず

①日本政府は、これに対してどう動いたのか

について

だって、この一連の行動は、軍部の独断である。

政府がどう対処するのかということだ。

当時の総理大臣はこの人

ちょっとやりすぎじゃないかな…

欧米とは波風立てたくない

満州国は認められんなあ…

犬養毅だった。

これにしびれを切らしたのが、海軍の青年将校

犬養毅、

覚悟!

ま、まて…

話せば分かる…

問答無用

となり、

1932年5月15日、

犬養毅は兇弾に倒れたのだ。

これが五・一五事件である。

そして、これを認める内閣が作られたのだ。

これにより、

憲政の常道も終わりを告げることとなった。

民主主義は、軍部の行動によって破られた…

では

②外国は、この行動に対してどう動くのか

について。

もちろん諸外国は、

日本の建前を信じることはできない。

実質中国への侵略なら自分たちにとって大問題だ。

そこで国際連盟でも、このことが取り上げられ

調査団が派遣されたのだ。

調査団の名前がリットン調査団もちろん芸人じゃない方ね。

※教科書改訂で、東書からはいなくなったようだ。

結果

満州事変は自作自演だ!

満州国も、実質日本の支配下にある!

とバレた。

これにて、日本は…

松岡洋右
松岡洋右

こんなもんなら、

国際連盟なんて

やめてやる!

こうするしかなかった…

こうした一連の動きにより、

日本は世界より孤立していくこととなったのである…

友だちになってくれそうなのは

ファシズム諸国の

あの国あの国くらいだったのである。

もう引くに引けない状態になってしまったのである

では、ここまでの学習と、

おさえきれなかった補足をふくめ、

今回の学習をまとめてみたいと思います。

昭和恐慌を経て、日本はどんな道を歩むのか

☆とった行動(とはいえ、やったのは関東軍

柳条湖事件(1931年)を起こす。

満州事変(1932年)勃発。

満州国建国(1932年)

これを満州事変3点セットとして、まずおさえる。

☆事後処理

①満州国を認めない犬養毅が暗殺される。

 五・一五事件(1932年)

②国際連盟が満州国を認めなかった。

→日本が国際連盟を脱退

☆影響

①五・一五事件により、

 憲政の常道が終わりを告げる

②その後

 陸軍将校による高橋是清大臣らを暗殺した

 二・二六事件(1936年)なども経て

 軍部が政治的発言力を強めることとなる。

③国際社会から孤立し、

 ファシズム諸国と距離が縮めるしかなくなる。

二・二六事件の際

本当のターゲットは、

もちろん時の総理大臣、岡田啓介。

でも、陸軍将校は岡田啓介の顔をよく知らなかったようで、

義弟を殺し、岡田啓介は逃げたようだ。

……

教科書の流れとは違うが、

一度ここで章を区切ろうと思います。

次回からは、

なぜ太平洋戦争まで招いてしまったのかということを

テーマにして、話をシステマティックにつなげていこうと思います。