▲《中学歴史(社会)》地味に大事な啓蒙思想でシステマティック

☆YOUはどうして日本へ?弐
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これまで

ピューリタン革命・名誉革命(イギリス)

アメリカ独立戦争

フランス革命

の3つの市民革命を学習してきた。

とはいえ、突然みんな革命を起こしたわけではない。

様々な背景が存在するのだ。

その1つの

バックボーンとなった

思想(啓蒙思想)

について、触れなければならない。

ちょっと説明がわかりにくいから…

あくまで中学生なりの説明だけ

しておこうかと思います。

様々な考えが生まれたのは、

みんな暇だったからだ。

で、サロンやコーヒーハウスに集まって

いろいろ政治について語るようになってきたのだ。

そこで生まれた

中学校の教科書で取り上げられている

考え方は2つ。

1つは

社会契約説

もう1つは

三権分立

である。

社会契約説

なにもないと、みんな好き勝手やってしまう。

そこでみんなで協力して国家を作った。

国(政府)って、みんなの同意があって成り立っているものだから、

国は、みんなを守らないといけないよ。

三権分立

1人の王様に権限を集中させると、

まちがったことしてしまうかもしれないよ。

だから、3つの権力を独立して持って、

互いに監視し合わないといけないよ。

3つの権利

立法権(法律を作る権限)

行政権(法にのっとり政治を行う権限)

司法権(裁判をする権限)

※『檻の中のライオン』って本に、わかりやすく書かれているよ。

そして、これらを訴える3人の人が紹介されている。

私たちが学生のときは、

それぞれの著書と影響を与えた国を覚えればよかったのだが、

今はちょっとちがう。

そのせいで、中学生にとって

ロックとルソーの区別がつきにくくなってしまった

どちらも社会契約説って教科書のあって、

ややこしい。で、ここは

細かい違いは気にしない

ポイントとするのが、

「主張」「影響を与えた国」である。

今は「著書」はあまりいわれないけど、

帝国書院にはのっているので、

以上の観点でまとめてみます。

ジョン・ロック

主張

社会契約説

抵抗権

「もし国家が私たちの権利を守ってくれないのなら、

抵抗してもいいよ。」

くらいのイメージ。

影響を与えた国

イギリス

著書

「統治二論」

なので、ルソーに比べると

比較的まだおだやかな考え方といえる。

モンテスキュー

主張

三権分立

影響を与えた国

アメリカ

 もちろんいずれ日本にも入る

著書

「法の精神」

ルソー

主張

社会契約説

人民主権

「国王でなく、一般ピーポーが主権者となるべきだ」

影響を与えた国

フランス

 →日本の自由民権運動

著書

「社会契約

ということは…

「一般ピーポーが政治をするためには…」

「国王なんて、やーっておしまい!」

となるので、ロックの考えより、

かなり過激な行動に出ることになる。

なので、

明治初期の自由民権運動も、

途中からかなり過激な運動になってしまうのである。

ここがシステマティックポイント

だから、中学生に質問をよく受けたが、

社会契約(考え方)を唱えたのは?と聞かれると、

ロックとルソーになるのだが、

社会契約(本の名前)を書いたのは?と聞かれると、

ルソー

とこたえなければならないのだ。