3 《中学歴史(社会)》第一次世界大戦は、世界にどのような影響を与えたか:ベルサイユ条約の功罪

大正時代(1)第一次世界大戦とどう関わるのか
スポンサーリンク

1914年、セルビア人が放った銃弾から

世界を戦乱の渦に巻き込んだ、第一次世界大戦。

犠牲者も諸説あるが、1000万人を超えるともいわれる。

同盟国側は主にドイツが主体の軍、

それに対して、連合国側は

フランス、イギリス、ロシア、イタリア。

改めて、経緯を簡単にだけ触れておこう。

今回の戦いで、残念ながら活躍してしまったのがこれね。

もちろん、機関銃の方ね。最近では橋本環奈かな。

で、イギリス軍が投入したのがこれ。

ぱんつぁー・ふぉー!(これ自体はドイツ語だが)

当時のもののフリー素材がなかったので、本物はこっち

それで、被害はどの国も甚大なものになった。

銃弾を作るために、女性も動員された。

だから総力戦

途中までは膠着状態が続いたが、

アメリカが途中参戦したことにより、連合国側が優勢に転じ、

ドイツ国内で反戦運動が起きたこともあり、

1918年、ドイツが降伏した

※日本は連合国側だが、大戦の勝敗に影響ナシ。

ちなみに第一次世界大戦のころ、

見えない敵が人類をおそっていたのだ。

それは

水虫だ…(凍傷も含む)

機関銃から身を守る堀は、水浸しだったのだ。

さて、ここからが、本当のポイント。

第一次世界大戦は、世界にどのような影響を与えたか

ということだ。

1919年、パリ講和会議の中で、

ベルサイユ条約が結ばれたので、

そこから影響を見てみよう。

ベルサイユ条約(1919年)一部省略

国際連盟を作る

②-1 ドイツは植民地を放棄する

②ー2 ドイツの領土を削減する

③ドイツは軍備を縮小する

④ドイツは超多額の賠償金を払う

ポイントはわかっただろうか。

要は

ひとつめは徹底的にドイツを潰すことだ。

あと、国際連盟について、調べておこう。

国際連盟(1920年)

※国連って略しては×

 国連=国際連なので

本部:ジュネーブ(スイス)

決め方:全会一致

制裁のやり方:経済制裁のみ

※事務次長に元5千円札の新渡戸稲造

これ、ミーの提案ね

2年前に、「十四か条の平和原則」も発表してるね。

パワーワードは民族自決国際協調

こんなかんじ。

今回、やっぱり世界的に反省するところがあったんだ。

これで平和な世の中になった。めでたしめでたし

たしかに一時的にはね。

もうみなさんならお気づきでしょう。

みんな知っているでしょうが、

このあと、20年後、第二次世界大戦が起こるのである。

ということは、これにはやっぱりまだ火種がのこったのと、新たな火種を作ってしまっているのだ。

では、何が問題だったのか

あまり教科書に表記がないので、ここでシステマティック社会科的に挙げておきます。

まずは、ベルサイユ条約から

火種(1)

この条約の内容をみても、いくらなんでもドイツに厳しすぎるのだ。

とくに賠償金が、実は天文学的な金額。

苦しくなるドイツは…

逆ギレするしかなくなるのだ。

火種(2)

条約の中で、ドイツが植民地を放棄してるよねえ。

これまでの学習からひっかかることがある人は、さすが。

ドイツの植民地って、日本が占領したとこあったよね

ってこと。

中国山東省と、南洋諸島だ。

これがなんと、

この条約で正式に日本のものと認められるのだ。

ということで、

日本がおいしすぎて、日本の敵がふえたってことだ。

これが火種(2)

次、国際連盟から

火種(3)

せっかく国際連盟って素晴らしい組織ができたのだが、

そもそも大きな問題が…

アメリカは、本来、誰とも手を組まない

ことが誇りだったはずだ(モンロー主義)

って、ウィルソンが国内の議会に反対され、

国際連盟に参加できなかったのだ。

火種(4)

国際連盟の規約が、

全会一致じゃないとものごとが決まらない上、

経済制裁しかできなかったので、

ほぼ機能しなかったってこと。

これらのことが次なる戦いの遠因となってしまったのだ。

さあ、

これまでの学習をまとめることにしましょう。

補足できなかった内容もあるので、

それもふまえて下に追記しておきます。

このことで日本がどうなったのかは、次回の学習としましょう。

第一次世界大戦は、世界にどのような影響を与えたか

☆流れ

パリ講和会議(1919年)が開かれる。

②その中でベルサイユ条約が結ばれる。

国際連盟(1920年)が作られる。

 ウィルソン大統領も、要チェックや

 (中学校では、覚えるアメリカの大統領は4~5人でOKのうちの1人)

※本当は1922年の会議までセットにしなければならないが、次回の学習にします。

☆結果

①ドイツをフルボッコにした。

ドイツの植民地、中国山東省等が日本のものとなった。

国際協調・民族自決の時代となった。

 →ヨーロッパで小国が多く独立

④ドイツでもワイマール憲法(1919年)というすばらしい憲法ができた。

戦場とならなかったアメリカが、この先急激に世界の中心へと発展していく。

問題点

①ドイツに厳しすぎて、いずれ逆ギレすることになる。

日本においしすぎ、狙われることになる。

アメリカが国際連盟に参加していない

④国際連盟が、なかなか機能しない。