3 《中学歴史(社会)》中大兄皇子(天智天皇)は、何をなすべくために登場したのか

飛鳥・奈良時代
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前回、

聖徳太子を中心に、

「天皇中心の国作りをした」

ってことを学習したわけである。

じゃ、なぜこの人の登場が必要だったのかということだ。

それは

天智天皇だ。

とはいえ、中学校では

中大兄皇子時代の功績の方が多いであるが…

だって、天皇中心の世の中にしたんじゃないのか…

それがその後

大どんでん返しをくらってしまう…

なんと、聖徳太子の息子も蘇我氏に殺されたようなもので、

再び蘇我氏の天下が訪れたのだ

何をすべきか。

やっぱり

天皇中心の世の中のパワーアップを図ることが、

中大兄皇子の最大の課題なのだ。

ではまず、中大兄皇子の功績を挙げておきます。
一番みんなが覚えてるのがやっぱりこれ。

私が天皇中心を守らんで、

誰が守るんだ…

やるしかない…

で、
「中臣鎌足と協力して、蘇我蝦夷と入鹿の親子をやっつけ、改革」

ということである。

いつも音読すると、

中大兄皇子と中臣鎌足は、

蘇我蝦夷・イルカの親子をほろぼし

ってとこで笑いが起きるところだ。

この事件自体は「乙巳の変」っていうんだけど、

これをきっかけに様々な改革を行ったことを、
いわゆる大化の改新(645年~)とよんでいる。

ここまでは、それなりの人が知っていることだと思うが、

さすがにこのまま天皇になってしまうと、

自分が権力を手に入れるためにやったみたいに

なってしまうでしょ?

なので、中大兄皇子時代、裏でやっていたことが

たくさん存在するのだ

ここで、次なる難問が中大兄皇子を襲う!

それがこれ。

日本の仲良しといわれる、百済が滅ぼされてしまったのだ。

そこで新たな課題が生まれる。

朝鮮半島の国々とのバトルである。

出した結論がこれ。

白村江の戦いに軍を送ったということだ。

これ、中大兄皇子のやったこととして教科書でも挙げられてるんよ。

しかしながら、あえなく惨敗。

すると、次なるすべきことは…

新羅や高句麗に日本が追撃されるのだけは

絶対に阻止しなければならないということだ。
そこで作ったのがこれね。

出典:大野城市地域創造部さんより

水城や山城をつくったってこと

場所はこのへん。大宰府も近くにあったの。

で天皇になったあとはというと…

大津宮にお引っ越しし、
戸籍をつくって中央集権化をすすめた

ことまで押さえておきましょう。
まとめると…

中大兄皇子は、何をなすべくために登場したのか

背景

①聖徳太子の死後、再び蘇我氏が権力を握った。

②朝鮮半島で、百済が滅ぼされた。

何をなしたのか

①天皇中心の国作りを進めるために…

 1 蘇我蝦夷・入鹿の親子を滅ぼし、大化の改新(645年)をはじめる。

   中臣鎌足(のちの藤原氏)が協力者。

 2 公地公民を提案

 3 大津宮にお引っ越し。

 4 はじめて戸籍を作る。

②朝鮮半島の国と対抗するため

 1 白村江の戦いに参戦(662年)。

 2 水城・大野城のような山城を築く。

大化の改新のインパクトが強すぎて、他のことをセットにし忘れ、
中学生はつまずくのだ。

この後、天皇家のお家騒動が起こって、次の時代が来るわけね。 

次回に続く

大宰府政庁跡

(役所の名前は宰府、現在の市の名前は宰府市)

あと、いちおう伝えておくと

このころって、天皇がかわるたびに、都はお引っ越ししてるんよ

縁起かつぎってかんじかな

あまりお引っ越ししなくなるのは、平城京からね

あと、京都・奈良・大阪以外のところに都がくるのは、中学校では2回!

①この大津宮

②平清盛のときの神戸(福原京っていう)