3 《中学歴史(社会)》明治維新の外交で、どこまでが日本になるのか:北海道・沖縄編

明治時代(2)対外関係整理編
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導入ページにて、以下の国と民族について、

簡単に説明した。

①アイヌ(蝦夷地)の人たち(松前藩に支配されてる)

②ロシア

③琉球王国(薩摩藩と清に二重に支配されている)

④清

⑤朝鮮国(清に朝貢)

①~③と、④⑤の違いは…

①③は、もとから支配関係があった、

②は関係がなかった、目的がが国境決定

④⑤は新しい関係構築が必要な国

といったところ。

新しい関係構築には労力がいるので、

今回は、①~③について。

なお、ストーリー重視で話を進めていくので、

時系列は逆になることもあるので、

ご了承おねがいします。

①アイヌの人たち(蝦夷地)

実は、この地は幕末より

ロシアから日本と認められているところ。

なので、すんなり

1869年~北海道となる

で、開拓使という役所を置いて、開拓をはじめる。

で、屯田兵制度っていうのを作って、人々を移住させていって、

開拓・農業・兵隊などいろいろな仕事をやってもらった。

最初は、あの人の提案

<span class="fz-20px"><strong>西郷隆盛</strong></span>
西郷隆盛

士族のみんなの仕事を奪ってしまった…

どうだい、みんな新しい仕事をしないか?

というかんじ。

それが平民にも広がり、囚人もかり出されたとのこと。

なお、こんな成果があったわけだ。

クラーク博士
クラーク博士

ぼーいずびーあんびしゃす!

(少年よ 大志を抱け)

で有名なクラーク博士が北海道大学を作ったり

サッポロビールができたり

申し訳なかったのが、アイヌの人たち…

土地を奪い、日本人と同化政策を進めてしまった。

あとは、

どこまでが日本で、どこまでがロシアかってこと。

②ロシアとの国境

北海道は日本が死守したわけだが、

樺太があやうい…

せっかく江戸時代、

松平定信←(復習しておこう)のあと、

間宮林蔵が樺太探検したのになあ。

そこで、一層のこと、

樺太はロシア

そのかわり、千島列島は日本

と取り決めた。これが

樺太・千島交換条約(1875年)である。

③琉球王国はどうする?

じゃ、琉球はどうするかということ。

琉球は、「尚さん」っていう王がいる国なのである。

そのまま日本になってほしかったのだろうが、

もちろん琉球自身も、

そして従えてるつもりの「清」も、

そんなつもりはない。

しかしながら、

1872年琉球王国を、琉球藩とする。

あの版籍奉還と同じ作戦だ。

とはいえ、今回違うのは、

「清」がそれを許さないこと

ところが、教科書の記述からなくなったが、

台湾に住む「清」の人が、琉球藩の漁民を殺害してしまう事件がおきた。

そこで日本は、

西郷 弟
西郷 弟

うちの琉球の民になんてことしてくれるんだ。

成敗してやる!

と、台湾に攻め込んだ(台湾出兵)1874年。

ここで清は、琉球を日本と認めていないんなら、

なんで、おまえらが怒ってるんだ

筋違いだろ!

と、突っぱねないといけないのに、

ごめんなさい…

と言っちゃったんで、

結果、琉球を日本と認めてしまったこととなった。

これにて、琉球の日本化がぐっと進展する。

1879年、琉球藩を沖縄県とした。(琉球処分

沖縄って、やっぱり文化って特別でしょ?

さて、せっかくなので、ここで問題。

音階ドレミファソラシドの中で

2つの音階をなくすと沖縄っぽくなるよ。

どれとどれでしょう?

きづいたでしょうか。

答えは、

ですね。

でも、こんな文化もなくなりそうだったのであった…。

では、今回のポイントだけ挙げておきましょう。

明治維新の外交で、どこまでが日本になるのか

①蝦夷地→北海道となる。

 開拓使という役所を作り、

 屯田兵を集め、開拓する。

②樺太がロシア領

 千島列島が日本領となる

 樺太・千島交換条約(1875年)

③琉球王国

 →琉球藩(1872年)

 →〔台湾出兵(1874年)で清が琉球を日本と認める〕

 →沖縄県を設置(1879年)※琉球処分

④その他、日本領となるところ

 ・小笠原諸島

 ・竹島

 ・尖閣諸島(沖縄県に)