3-1 《中学歴史(社会)》日清戦争は、どのような経緯を経ていったのか 

明治時代(4)明治の残された外交問題編
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前回は条約改正についてというテーマのみで

流れを通したが、

今回からは、

改めて周辺諸国との対外関係

特に対朝鮮関係で筋を通し、

話を展開していくことになる。

今回は、

日清戦争は、どのような経緯を経ていったのか

ということまでに内容を絞ろうと思います。

なんせ、ちょっと内容がもりだくさんすぎる…。

改めて、状況確認。

現在東アジアの状況はこうだった。

まだ、世界的に見ると、驚きの白さの地域

染めるか染められるかの状況になっている。

この状況を表す絵が、

あの有名な魚釣りの絵だ。

ポイントは3つ。

清と日本が朝鮮を取り合っている

ロシアも狙っているが、まだ様子見。

③世界は清が朝鮮を釣ると思っている。

そりゃ、フツーにケンカしたら、

の○太がジ○イアンに勝てるとは

誰も思わんよなあ…

では、そもそも朝鮮・清とはどんな状況になったか

確認していこう。新しい事実もあるので注意。

日朝修好条規(1876年以降の朝鮮

①日本からは「君は自主の国だよ」って言われている。

 清はこのことを許していない

NEW!

②開国後、朝鮮も日本にならって近代化を図ることにしたが、

 内乱の結果、清と仲良くする派が政権をとった。

③朝鮮で事件があったら、清にも日本に連絡すると約束した。

非常にざっくりいうと、こんな感じ。

必ず覚えておくのは①だけ。

日本としては、

いつ清と一戦交えてもおかしくない状況だったわけである。

ここで、今後の注意。

この時も、清と日本は、

いつケンカになってもおかしくないのだが、

そんな簡単にはケンカにはならない。

現実でもそうでしょ?

あいつ、○○さんと

仲良くしてばっかりで

ムカつくー!

あいつ、男の前だけ

いいこぶって

ムカつくー!

って2人がいたとしても、

すぐケンカするわけじゃないでしょ?

・たまたま足を引っかけた

・陰口がバレた

など、直接的な原因がないと、

ケンカにはなかなかならない。

ガスも、充満するだけでは爆発しない。

火花があって初めて引火、爆発する。

てことで、これから学習していく上で、

①戦争になった背景

②戦争の直接的原因

③戦争名

④講和条約名と内容

※講和…戦争をやめて仲直りすること

以上のことを、しっかりつかむ必要がある。

特に②~④は3点セットとして

必ず覚えておこう。

さて、本題にもどろう。

今回、清に対して、どのような状況だったか、

つまり

①戦争になった背景

は、学習した。

では、

②直接的な原因

③清との戦争名

④講和条約と内容

を調べてみましょう。

①直接的な原因は何か。

やっぱりなんか事件がないと、

ドカンと爆発することはない。

事件自体は朝鮮でおこったただの内乱

苦しい農民が政府に反乱を起こした

甲午農民戦争(1894年)だ。

※(きのえうまの年に起こったってこと)

ところが、これを抑えられない朝鮮が、

まず仲良しの清に軍の派遣を依頼。

これに合わせて、日本も軍を派遣したのだ。

ここで両軍が衝突。

宣戦布告となった。

戦争の舞台は結局朝鮮

※戦争とはいえ、ルールがある。

戦争をするときには、宣戦布告を行わなければならない。

これが、直接的なきっかけ。

③戦争名と結果

もちろん戦争名は

日清戦争(1894年)である。

で、結果は世界の大番狂わせ!

日本の勝利だったのである。

のび○とジャイ○ンのケンカでは、

のび○には勝ち目がない。

しかし、今はドラえ○んがいてくれる状態だ。

清の軍とて、

アヘン戦争で負けて以降、技術力を上げてきた。

違いはどこかというと、

清の軍が、日本のように徴兵され

「お国のため」と訓練された軍ではなかった

ということだ。

もう、このような軍艦で戦う時代となっている。

④講和条約と内容

講和条約は、下関条約(1895年)

結んだ場所は、ここ

高級ふぐ料理店だ

ポイントは3つ

1)朝鮮を独立国と認める。

これが、地味に大事。

つまり、日清戦争って、対朝鮮政策の1つだったってことがわかる。

これにて、完全に清は朝鮮から手を引くことになった。

2)遼東半島・台湾・澎湖諸島を日本領

これが次なる問題を生むこととなる。

3)賠償金2億両

基本、戦争に負けた側は、これを払うのが通例

実はこのお金で日本は相当国力を上げることになる。

八幡製鉄所もこのお金で建てたのだ。

いずれこれが北九州工業地帯→北九州工業地域と発展していく

内容がもりだくさんすぎるので、

今回はここまでの学習をまとめておきましょう。

この戦争のせいで、どう世界が変化していくかは、

次回に学習しましょう。

日清戦争は、どのような経緯を経ていったのか

☆背景

①朝鮮を清と日本がとりあっていた。

②日本は朝鮮を自主的な国としているが、

 清は朝鮮を自主的な国と認めていない。

☆戦争3点セット

きっかけ

 朝鮮の内戦である、

 甲午農民戦争(1894年)

戦争

 日清戦争(1894年)

講和条約

 下関条約(1895年)

内容

朝鮮独立国と認める。

遼東半島台湾・澎湖諸島が日本領

賠償金

※遼東半島は、場所も必ず覚える。