教科書等では、
「田沼と松平の改革の違いをまとめましょう」
と単純に書いてあるが、
そんな単純比較するだけだと
なかなか覚えられない。
なので、システマティックにつなげていこうと
思います。
スタートをターニングポイントの徳川綱吉、
一旦のゴールを水野忠邦としてまとめます。
なお、他者と共通する政策は
この際無視してみます。
特徴的な政策だけをピックアップし、
システマティックにします。
ポイントとなるのは、
なぜその政策をしなければならなかったのか、
で、何をしたのか
新たに生まれた問題は何か。
それをつなげていくことだ。
徳川綱吉(1680年~)
・朱子学で国を治めようとした。
(寺社をいっぱい作ってしまう)
・生類憐れみの令
お金がなくなったので
・小判の流通量を1.5倍にした
結果
社会と経済が混乱し、財政難がはじまる。
いちおう
新井白石の正徳の治
・小判の流通量をもとにもどす
徳川吉宗享保の改革(1716年~)
解決すべき課題は財政難と社会不安
財政難対策
①上米の制(参勤交代が半年)
②年貢率アップ
社会不安対策
③公事方御定書
④目安箱
⑤オランダ本輸入解禁
→蘭学発展=杉田玄白・伊能忠敬ら活躍
結果
一時的に経済回復
まとめ
名付けて、
お米収入アップ作戦
&
町人の意見をいっぱい生かす大作戦!
田沼意次の政策(1772年~)
解決すべき課題は財政難
対策
①長崎貿易を奨励
↑蝦夷地の開発・銅の専売
②株仲間の奨励
↑商売を独占させ、町人から税をとる
結果
・わいろが横行し、政治が乱れる
・天明の飢饉&浅間山噴火
まとめ
名付けて
町人の力を利用しよう大作戦
しかし新たな問題として
政治を直す、農村を立て直す
必要が出てきた。
だから次の人がその対策をうつ。
松平定信寛政の改革(1787~)
解決すべき課題は
財政難+農村再興と政治の立て直し
農村再興政策
①出稼ぎ農民を村に帰す。
②商品作物の栽培を制限。
③倉をつくって米をたくわえる。
政治の立て直し対策
④昌平坂学問所で朱子学を教える。
財政難対策
⑤武士の借金帳消し
その他
⑥ラクスマン対策
結果
キビしすぎて失敗
まとめ
名付けて
朱子学を利用し、農村復活して収入を立て直そう大作戦
水野忠邦天保の改革(1841年~)
解決すべき課題は
財政難+外国人対策+大塩の乱の後処理
大塩の乱の後処理
①株仲間の解散
(奨励したのはもちろん田沼意次)
外国人+財政難対策
②異国船打払令をやめた
③江戸大阪周辺を幕領にしようとした
結果
・大名や旗本に反対され失敗
・幕府の権威が下がったのが知れ渡る
まとめ
名付けて
今までの政策をやめていくことで、
副作用をなくそうとした作戦