5 《中学歴史(社会)》金がなくなったフランスは、どんな国となったのか?:フランス革命~ナポレオン

☆YOUはどうして日本へ?弐
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前回の学習で、

とうとうアメリカ合衆国が成立した。

そして、それに伴いある大変なことが生じた。

アメリカ独立戦争への

フランスの参戦により、

フランスの遠征費がかさんだということだ。

今回は、

「金がなくなったフランスが、どんな国になったか」

ということだ。

そこで、どんな国になったかということを

学習するには、まず

「そもそもフランスってどんな国?」

ということである。

ルイ14世<br>
ルイ14世

チンは国家ナリ

絶対王政バンザイ!

(1643年~1715年在位)

この人には少し触れた。

時は1774年以降、この夫妻の世であった。

で、当時の状況は、どの教科書にも絵が載っている

たいてい2人の男に1人の男が

乗っかられてたり、踏まれてたりする。

上の人は1人は十字架をかけている。

1人は短パンでキラキラタイツ、クルクルパーマの男。

下の1人はくわをもってたりしてるが、2人に苦しめられている。

これが当時の身分制度。

十字架男…聖職者(第一身分)

短パン男…貴 族(第二身分)

下じき男…平 民(第三身分)

クルクルパーマはさすがに地毛ではない。

カツラが流行してたのだ。

で、資料がないので、もうすこし補足説明

税金を払ってたのは、90%をしめる平民のみ

本来、この3つの身分の代表者で議会(三部会)が開かれていた

絶対王政下で、三部会は開かれなくなっていた

この状況をわかっていないと、教科書の本文の意味がわからない。

もっとも、申し訳ないが、教科書の日本語の意味もわからないので、

これからたくさん補足をしておく。

そして、これにおいて、お金がなくなった王様はどうしたか。

もちろん税金をかけたいんだが、誰にかけるの?

もう残ってるのは、上流階級の人からしか取れないじゃないか。

そこで、仕方なく、三部会を開くことにした

ここで王が思ったことがこれだった。

ルイ16世
ルイ16世

平民が賛成してくれるはずなので

システム上税を取れるのは確実

でも、このままじゃ、

平民が喜んで、調子にのりそうだ

どーしよう…

こうなったわけだ。

これで某教科書の

「議会(三部会)を開くと、パリでも地方でも人々が立ち上がり…」

という話につながるのだが、

なんで三部会を開くと人々が立ち上がるのか、さっぱりわからん。

三部会が開かれたんなら、本来平民も万々歳なはずだからね。

なので補足するとこうなる。

議会(三部会)を開いたのだが、

国王がけっきょく

第三身分の意見を聞かなかったから

自分たちの議会(国民議会)を作った。

これで納得いく説明となったはずである。

なお、このときのフランスの中心地はベルサイユ

これがベルサイユ宮殿鏡の間

フランス写真壁紙より

パリは平民の町であった。

立ち上がったのだが、武器がない。

だから武器があるところをみんなが襲う。

それが、バスチーユ牢獄だ。

それで、これより

1789年フランス革命とよんでいる。

いいなパクパクフランスパン(革命)だ。

なんでこれを強調してるかというと、

いいなハナハナ寛政の改革(1787年)

2年前の出来事で、

パラレルワールドをつなげるには

もってこいの年代だからだ。

で、とうとう国王に世に有名な

フランス人権宣言

認めさせるにいたったのだ。

人権宣言
人権宣言

人間は、生まれながらにして

自由平等な権利を持っている。

で、話せば長くなるので1つだけ挙げておくと、

このあと国王はこんな手に出た。

周辺諸国のみんな。

このままじゃ、諸国にも革命の波が広がるよ

なんとか国民議会を倒してよ!

こんなお手紙作戦にでた。

けっきょくこれがバレて、

ルイ16世はマリーアントワネットともどもギロチン刑となった。

これにておしまい…とはまだいかない。

イギリスでもそうだったが、

いざ王がいなくなったら、

誰が政治するんだ?ということ。

人間って不思議なことに、

王がいなくなっても、

かわりのヒーローを求めたがる…

いろいろあったが、ここは省略。

どさくさにまぎれて登場したのが、この男だ。

これまた中学生が高正解率を誇るナポレオンだ。

とはいえ、この男、実は馬にうまくのれないのだ。

専門ジョブは大砲使いだからね。

だから、地味だが強い。

そんでもって、

どの国に攻め込んでも、

私たちが

古い制度を

うちやぶってやろう

ってかんじで攻め込むんで、

攻め込まれた方の国民も、喜んでるくらいだ。

とはいえ、けっきょくロシア遠征に行ったのが失敗。

思った以上に早く雪が降ってきたんだ。

これにて失脚。

1804年に皇帝になったことと

ナポレオン法典を作ったことだけ覚えておこう。

ほんとは、

ナポレオンがエジプト遠征のとき、

ロゼッタストーンを拾ったことにより、

ヒエログリフの解読につながったとか、

話題は豊富なのだが、ここでは覚えなくていい。

これまで

説明不足な点を補って解説してきたが、

ポイントをしぼって

システマティックまとめをしましょう。

フランスの変化ポイントまとめ

起こったできごと

王が税をかけようとしたことがきっかけで

バスチーユ牢獄襲撃をスタートとして

 フランス革命スタート(1789年)

フランス人権宣言を発表

③そののちナポレオンが皇帝となる。

 (ナポレオン法典)

○結果

①フランスもイギリスから100年遅れだが

 自由で平等な国になった。

ヨーロッパ中に

 自由・平等の考えが広まった