前回、第一次世界大戦によって、
世界がどう影響を受けたかについて、
グローバル目線で学習した。
今回は、
日本目線で見ていこうと思います。
そもそも日本って、
第一次世界大戦で何をしたでしょうか。
これがパッと説明できるなら、さすが。
詳しくは「第一次世界大戦に、日本はどのように関わったのか」で。
簡単にいうと…
①日英同盟を理由に、連合国側として参戦。
②同盟国側のドイツに宣戦布告。
③ドイツの植民地(中国山東省など)を攻撃。
④中国にも二十一か条の要求をつきつけ、それを認めさせた。
てな状態
ほとんど場外乱闘なだけである。
で、ベルサイユ条約でどうなったかだ。
重要なところはここだった
②-1 ドイツは植民地を放棄する
ここまでは誰もが想定通り。
次のひとことが、想定外だった。
てことで、
ドイツの植民地だった
中国山東省(南洋諸島も)は、
正式に日本のものね。
このことで、世界が大きく揺れたのだ。
もちろん一番激オコなのは、誰だか大丈夫だよね?
当然、中華民国だ。
ベルサイユ条約反対!
間違っても、
そんなもん政府は
認めないよな!
これが1919年5月4日におこったから、
五・四運動
※なお、背景の1つには、
時を同じくして、パリ講和会議に訴える朝鮮の動きもあった。
俺たちも民族自決だ!
朝鮮を日本から独立させろ!
独立万歳!
これが、2ヶ月前に朝鮮で起こった
三・一独立運動
さて、本題に戻すと、
一度は山東省を日本のもとの認めたのだが、
中国以外でも、それを認めたくないあの国など
このことを巡って、世界が動き出した。
ちょっと、
これ以上日本を
調子に乗せない
方がいいぜ
ここでアメリカが、ある作戦に出た。
なあ、こんな世の中だから、
みんなで軍縮しようぜ。
もちろんこんなこと言い出したのには、裏がある。
これ以上、
太平洋で勢力争いするの
やめようぜ、
なあ日本。
(これ以上勢力広げるなよ!)
そういうことで、
もう日英同盟って
不要だよな。
列強のみんな
中国を解放しようぜ
日本、山東省とか
返すよね?
といったものだ。
要は、教科書にはあんまり書いてないけど、
日本は狙い撃ちされているわけだ。
これがワシントン会議(1921年)だ。
この会議にて条約が結ばれ、
上記の約束をしてしまったのだ。
日本も協調外交を進もうと決めたこととはいえ、
アメリカの歴史的外交勝利といわれる大事件なのだ
とはいえ、
これにて、
しばしの平和が世界に訪れるのであった。
これにて、
大正時代(1)第一次世界大戦とどう関わるのか
は、完結。
これまでの日本の関わりをすべて含めて
まとめてみましょう。
第一次世界大戦は、日本にどのような影響を与えたか
☆日本がかかわったこと
①日英同盟を理由に、連合国側として参戦。
②同盟国側のドイツに宣戦布告。
③ドイツの植民地(中国山東省など)を攻撃。
④中国にも二十一か条の要求をつきつけ、それを認めさせた。
⑤ロシア革命(1917年)に干渉し、シベリア出兵(1918年)を行う。
⑥ベルサイユ条約で、山東省が日本のものと認められた。
⑦ワシントン会議(1921年)にて、お灸をすえられる。
・日英同盟解消
・山東省返還 など
☆結果
①欧米に日本が目をつけられることとなる
②日本も軍縮の流れに乗ることになった
③しばしの平和な時間が生まれた
※シベリア出兵したことにより、国内に異変が起きる。
☆影響
①民族自決の風潮により、朝鮮で
三・一独立運動(1919年)が起きる
②そのあおりとともに、ベルサイユ条約で山東省が日本になったことをうけ
五・四運動(1919年)が中国で起きる。
③実は、この戦争にて、
戦禍をうけなかった日本は、
非常に経済が発展する(大戦景気)。
くわしくは、下にシステマティックポイント
システマティックポイント・戦争と景気
悲しい話だが、
戦争が行われると、戦争に必要な物資がどの国でも必要になり、ものが非常に売れるのである。今後もこのシステマティック法則が、歴史の随所にでてくるので、しっかり覚えておこう。