歴史というものは、
人類がこれまで営んできたものである。
だがしかし
歴史の教科書というものを作ったのは
あくまで現代人だ。
では現代人は、何で歴史を形づくっていったのか。
キホンはやっぱり
現代に残っていた文書から想像するしかない。
なので、歴史分野の学習でも、
資料(史料)の読み取りってのは、
やっぱ授業でも重要になってくるんだねぇ。
で、もちろん、
残念ながら、文字がなかった時代は、
物証からの想像でしかないのだ。
その上、あくまで現在見つけた物証でしかないので、
新しい発見があるたびに、
歴史の解釈はどんどん日々変化している。
私が中学生のころは、
最古の人類は?
と聞かれたら、
アウストラロピテクス!
と言っておけばよかったのだが、
現在の教科書では、
サヘラントロプス・チャデンシス
って答えにゃならんのだ。
そこで改めて、
現在発見されている、
人類草創期だと思われる物証を
挙げていこう。
骨
石器
土器
などなどである。
それがいつごろの地層にあったか(これは科学で証明できてる)で、時系列をくんで歴史を想像しているのが、教科書に表されてるわけだ。
そうすると、わかっていることが次のようなこと。
人類登場の歴史
①現在発見されてる骨で、いちばん古いのは、アフリカで発見
→猿人と呼ぶことにしよう
②200万年前の地層から、骨と石器が発見されている。その石器はたたいて作ったようである。
灰がいっぱい捨ててあるところがあったので、火も使っていたと考えられている。
→原人と呼ぶことにしよう
③20万年前の地層から発見された骨は、それまでの骨とけっこう違う。
これらの人々が、現代人とつながってるのではないか
→新人(ホモ・サピエンス)
④1万年前よりも新しい地層から発見された石器はちょっと違って、
磨いてつくってあるっぽい。
弓矢の道具っぽい石器も発見されている。
土器も発見されている。
なお、
別に、石器が見つかったからって、
なにしてたかわからないなあ
という人の意見が至極当然。
そこに発見されたのが、これ。
ラスコー洞窟ってとこをはじめとして、
まさかの絵が描かれていたのだ。
そんで
人類が石器を使って狩りをしていたという証拠となっている。
こうして、人類の営みが、現代人によって
形作られていくのだった。
そういえば…そもそもの疑問について。
猿と人類の違いって何でしょうか?
なんて答えれば良いでしょうか。
いちおう一般的にいわれているのが、つぎのこと
2本足で歩くことじゃないか
あと、
道具も使えないと
いけないね。
が大前提。
いちおう、第1回の教科書内容について、ポイントをまとめてみましょう。
(1)700万年前~600万年前の人類…猿人
アフリカで発見
現在最古の人類:サヘラントロプス・チャデンシス
(2)200万年ほど前の人類…原人
※北京原人、ジャワ原人などが有名
打製石器を使用する
火や言語を使用する
(3)20万年前くらいに登場…新人(ホモ・サピエンス)
①~1万年前の生活
打製石器を使った
狩りや採集生活をしていた
→必然的に、山に住む
→洞窟(すみかにしていた)に壁画が残されている
☆旧石器時代とよんでいる
②1万年前~の生活
磨製石器を使った
土器を使った
狩りだけでなく、
農耕・牧畜がはじまった
→平地に定住するようになった
☆新石器時代とよんでいる
★これは、世界的な時代区分のやり方であり、日本はちょっとちがう。
それはのちほど
その他のテクニカルポイント
①人類は、アフリカからどんどん他大陸に広がったと考えられている。
②氷河期と間氷期を繰り返している。
次回は、
人類が定住するようになると、どのようなことが起こるのか
ということである。