さて、今回の学習は、
かんたんにいうと、
ギリシャ・ローマの歴史なわけだ。
…本気で興味をもてば楽しい学習内容である
でも、文明の学習も前にやってるし、
前の学習とのつながりも少なく、
時代もだいぶんたっている。
唐突感が否めない。
それもそのはず…
教科書改訂までは、
読み物的探求学習のページでしかなかった。
しかし、2017年からの学習指導要領ってヤツで
必修になってしまったのだ。
で、今回の学習はなんで必修になったのかってことだ。
一気に考えると正直難しい。
ここで、一度
ギリシャにスポットを当てたいと思います。
とはいえ、ギリシャって国があったわけではない。
「ギリシャ語」を話す人たちが、
あっちこっちにの小高い丘の上に
「城塞」を作り
そのふもとに広場を作り
周辺に市民の住居や畑を作ってくらしていたのだ。
これをポリス(都市国家)とよんでいた。
ギリシャ人は、あっちこっちにこれを作ったのだ。
ちなみに、
その小高い丘の上にパルテノン神殿があるところが、アテネね。
他にも、スパルタ教育を行っていたスパルタってポリスも有名だ。
それぞれの都市国家は、
お互い
そもそもは別に仲良しってわけではないが、
「ギリシャ語を話す者同士」の仲間感はあった。
クイズ
さて問題。
このポリス同士が
スポーツで
競い合ったものを
何というでしょう。
2004年にもアテネであったヤツね。
もちろん
オリンピック
じゃないか!
ということ。歴史は紀元前8世紀までさかのぼるのだ。
で、
なんでギリシャの勉強をするのかってことだ…
そこで本題。
今までの説明から
エジプト
メソポタミアなどとの
違いはなんだろう
国じゃないってことは…
ヒャッハー!
王様いないやん
ってことだ。
じゃ、どうやってものごとを決めていたのか
ってことだ。
最初は貴族が政治をしていたが
平民が戦闘で活躍し
おれたちも
きめごとに
参加させてくれよ
となってきたのだ。
特に、ペルシャとの戦争に勝利したことで、
最終的にこんな状態(イメージ)になる。
あくまでアテネのシステムなのだが、
みんなでものごとを決めてたってことだ。
※ただし、女性はダメ。奴隷身分もダメであるが…
このアテネが
民主主義のはしりで
民主政が行われていたことという
他者との違いこそが、
今回の学習ポイントなのだ。
なんせ、
デモクラシー(民主主義運動)
って言葉の語源は、
ギリシャの
「デーモス(人民・民衆)」
からきてるぐらいだ。
帝国書院は
このことがほぼメインで
教科書が成り立ってるのだが、
東京書籍の教科書では、
これまでの読み物の名残なのか、
ギリシャ文明のことについても
ふれてくる。
だからこそ、
教科書が内容を精選しきれず、
鬼アプデページ
となってしまっているのだ。
さらには、
けっきょくギリシャをほろぼした
マケドニアって国が
大帝国を作ったってことで、
ギリシャ文化が
東の国々へと広がり、
ヘレニズム(ギリシャ風の文化という意味)
が形成されるってことまで学習することとなる。
ヘレニズム=オリエント文化+ギリシャ文化
くらいのものでいいかな。
日本にも影響があったとのことで、
東京書籍は重要語句に昇格である。
なお、マケドニアって国を巨大な国にした
その人こそ、かの有名なこの人である。
アレクサンドロス大王
(アレクサンドロス3世、アレキサンダー等)
である。
東京書籍は、これもアプデね。
長くなりそうなので、
ローマの話は、次回に回すことにしましょう。
ギリシャの学習のポイントは
☆学習のポイント
①他の文明との違い
→国王がいない
ポリスができる(アテネ・スパルタ等)
→みんなで決めている(アテネ)
民主政であった
②その後と影響(東京書籍は重要)
・ペルシャとの戦争後、ギリシャ文明最盛期
・マケドニアのアレクサンドロス大王に征服される
→ヘレニズムが発達し、世界に影響を与える