前回、
聖徳太子を中心に、
「天皇中心の国作りをした」
ってことを学習したわけである。
じゃ、なぜこの人の登場が必要だったのかということだ。
それは
天智天皇だ。
とはいえ、中学校では
中大兄皇子時代の功績の方が多いであるが…
だって、天皇中心の世の中にしたんじゃないのか…
それがその後
大どんでん返しをくらってしまう…
なんと、聖徳太子の息子も蘇我氏に殺されたようなもので、
再び蘇我氏の天下が訪れたのだ
何をすべきか。
やっぱり
天皇中心の世の中のパワーアップを図ることが、
中大兄皇子の最大の課題なのだ。
ではまず、中大兄皇子の功績を挙げておきます。
一番みんなが覚えてるのがやっぱりこれ。
私が天皇中心を守らんで、
誰が守るんだ…
やるしかない…
で、
「中臣鎌足と協力して、蘇我蝦夷と入鹿の親子をやっつけ、改革」
ということである。
いつも音読すると、
中大兄皇子と中臣鎌足は、
蘇我蝦夷・イルカの親子をほろぼし…
ってとこで笑いが起きるところだ。
この事件自体は「乙巳の変」っていうんだけど、
これをきっかけに様々な改革を行ったことを、
いわゆる大化の改新(645年~)とよんでいる。
ここまでは、それなりの人が知っていることだと思うが、
さすがにこのまま天皇になってしまうと、
自分が権力を手に入れるためにやったみたいに
なってしまうでしょ?
なので、中大兄皇子時代、裏でやっていたことが
たくさん存在するのだ
ここで、次なる難問が中大兄皇子を襲う!
それがこれ。
日本の仲良しといわれる、百済が滅ぼされてしまったのだ。
そこで新たな課題が生まれる。
朝鮮半島の国々とのバトルである。
出した結論がこれ。
白村江の戦いに軍を送ったということだ。
これ、中大兄皇子のやったこととして教科書でも挙げられてるんよ。
しかしながら、あえなく惨敗。
すると、次なるすべきことは…
新羅や高句麗に日本が追撃されるのだけは
絶対に阻止しなければならないということだ。
そこで作ったのがこれね。
水城や山城をつくったってこと
場所はこのへん。大宰府も近くにあったの。
で天皇になったあとはというと…
大津宮にお引っ越しし、
戸籍をつくって中央集権化をすすめた
ことまで押さえておきましょう。
まとめると…
中大兄皇子は、何をなすべくために登場したのか
背景
①聖徳太子の死後、再び蘇我氏が権力を握った。
②朝鮮半島で、百済が滅ぼされた。
何をなしたのか
①天皇中心の国作りを進めるために…
1 蘇我蝦夷・入鹿の親子を滅ぼし、大化の改新(645年)をはじめる。
中臣鎌足(のちの藤原氏)が協力者。
2 公地公民を提案。
3 大津宮にお引っ越し。
4 はじめて戸籍を作る。
②朝鮮半島の国と対抗するため
1 白村江の戦いに参戦(662年)。
2 水城・大野城のような山城を築く。
大化の改新のインパクトが強すぎて、他のことをセットにし忘れ、
中学生はつまずくのだ。
この後、天皇家のお家騒動が起こって、次の時代が来るわけね。
次回に続く
(役所の名前は大宰府、現在の市の名前は太宰府市)
あと、いちおう伝えておくと
このころって、天皇がかわるたびに、都はお引っ越ししてるんよ
縁起かつぎってかんじかな
あまりお引っ越ししなくなるのは、平城京からね
あと、京都・奈良・大阪以外のところに都がくるのは、中学校では2回!
①この大津宮
②平清盛のときの神戸(福原京っていう)