さて、
前回は四大文明のうち、
エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明の3つを学習した。
今回は、残す
中国文明
でアルよ。
わたしたちの中学校のころは、
黄河文明ってよんでたんだけど、
長江流域にも文明が見られたんで、
あわせて中国文明
てことは、その古代文明が栄えたって定義された時代がのびてるわけだ。
じゃ、まずは
いつごろのことを指してるか
ってことだ。よく
中国4千年の
歴史アルよ
って日本ではいわれるけど、
物証として残っている歴史は、そんなもん。
いちおう、中学校の教科書でも、このへんまで扱っている。
殷(紀元前1600年~)
周(紀元前1100年~)
[春秋・戦国時代](紀元前800年ごろ)
秦(紀元前221年~)
漢(紀元前202年~)
※くわしくいうと、前漢:後漢と区別している
で、前回同様、
文字・遺跡をあげておくと、次のようになる。
文字:甲骨文字(殷のころね)
亀の甲羅などに書かれていたので、甲骨文字。
もちろん、漢字の起源といわれる。
遺跡①:始皇帝のおはか
というより、そのお墓の中に埋まってた兵士の形をした焼き物兵馬俑をおぼえる。
遺跡②:万里の長城(始皇帝がつくった)
というように、他の文明と連動して覚えるものは、これだけ。
なのだが、
日本に関係のある、
現在の中国の歴史となると、
それだけではすまない。
なんせ、日本に影響のある歴史や思想などがたくさん生まれている。
そこで、今回は、
上記の歴史年表順に、
中国の歴史をたどっていく必要がある。
そのように、教科書もつくられているのだ。
①[殷]
これが、現在確認されている、最初の王朝
甲骨文字が使われた
あと、青銅器が使われた
くらいでいい。
青銅ってのは、銅とスズで作られた金属。
………
②[周]
中学校では、そんなのあったねくらいでいい。
順番だけおさえておいて。
………
③[春秋戦国時代]
[周)と[秦]の間ってことでいい。
ただやっかいなのは、
この時期に活躍した人を1人覚える必要があるのだ。
それが、今じゃ小学校の国語にもでてくる、「論語」のこの人
「子」ってのは、「先生!」みたいな意味だから、
孔先生ってところか。
この人の考えが「儒学」となり、
中国の様々なものをはじめ、
後の江戸幕府等に大きな影響を与えるので、
出現時期まで覚えておく(なぜか、よく時代並びかえ問題などに出現)
どんな考えかは、ここをクリック(100人村の85人物語)
あと、鉄器が使われ出したのがこの時代なのである。
………
④[秦]
ここからが重要。
なんせ、古代中国のシステム構築は、このへんからできてくる。
まず、そもそも王がとっても強い権力をもつことになる。
わしは、
各地にいる
王をしたがえる王
である!
その名も[皇帝]だ
中国史上、初めての皇帝なので、
始皇帝とよばれるのだ。
名前としてだけでなく、
そのような統治システムを構築したのもこの人だ。
なんせ、現中国を1つにおさめるってぐらいだからね。
長さや重さの基準やお金を統一するなど、いろいろやるべきことをなしとげたのだ。
いろいろムチャもやったっていわれるが、
近年その手腕が見直されている。
なによりの証拠が、こじるりさんも大好き、
現在では、人気漫画の主人公なのだ。
お気づきだろうか。
キングダムの主人公の1人である。
中学校では、やったこととして、あとは
万里の長城と兵馬俑だけおぼえておいて。
④[漢]
秦をたおして漢が建国された話は、
などを見るのもいいかと思います。
この国が大事なのは、
この国の本が、とっても現在の日本にありがたかった。
ってこと。
いずれ学習しましょう。
あと、非常にビッグな国にしたってことと、
それにより、シルクロード(絹の道)
でインドをはじめとした国々と交易があったってことである。
………
てことで、
中国文明セットとともに、
呪文のように、
いん しゅー しん かん
いん しゅー しん かん
いんしゅーしんかん…
って、となえて王朝をおぼえましょう。
声に出すって、脳に大事なんよ。
てところで、ポイントをまとめましょう。
次回は、日本に関わる他の地域の歴史にふれておきます。
(教科書改訂で、必修ページになってしまいました。)
中国文明の歴史
①[殷]
黄河流域でおこる
甲骨文字が使われた
青銅器が使われた
②[周]
※順番だけおぼえといて
☆[春秋戦国時代]
孔子が唱えた論語などをもとに
儒学(儒教)が形作られる
鉄器が使われた
③[秦]
始皇帝が中国統一
さまざまなものが統一される
万里の長城をつくる
始皇帝の墓にある兵馬俑が有名
④[漢]
シルクロードで交易を行う
文明のポイント
文字:甲骨文字→漢字
遺跡:万里の長城
遺物:兵馬俑
ここまでやってきたが、
今回の学習課題
まだ達成できていない。
教科書的には、これでおわりだが…
次のことを知っておかないと、
これからの学習がわかりにくい。
という点を、
今から2点伝えておこうとおもいます。
[重要ポイント①]
これは、上でも述べたが、今一度確認!
中国で
一番エラい人(元首)は?
って言われたら、
王様
って言っちゃだめなのわかった?
ずっと、清の愛新覚羅溥儀ちゃんが退位するまで、
皇帝
が一番エラい人ね。
始皇帝がファーストエンペラーで、
愛新覚羅溥儀ちゃんがラストエンペラーね。
映画にもなってるでしょ?
王様って言ったら、皇帝に怒られるよ。
国王は、皇帝の部下ね。
[重要ポイント②]
中国と便宜上表現しているが、
中国は、
あくまで「中華人民共和国」である。
?どういうことか…
それは、簡単にいうと、
現在の中国ってところに
かわるがわる新しい国ができてるという概念が必要ってこと。
これ、日本人にはわかりづらい概念なのだ。
日本は、実は世界的に見て、極めてレアキャラなのだ。
何がレアかっていうと、
天皇が、ずっと日本でいうエンペラーだったってことだ。
だから当然、国の名前はかわらない。
現在の中国はどうだろう。
たとえば、
項羽と劉邦が秦という国をたおして漢という国を作ったってことは…
その際、もちろん秦の皇帝一族は滅ぼされている。
つまり、全くちがう国家が現在の中国ってとこにできたってことだ。
教科書で、今後も何気なく「中国では…」と表記されていくが、
中国って国ではない。
そこは勘違いしてはいけないのだ。
今後出てくる「元」とかは、
モンゴル人が現中国に作った国だぜ。
このことを知っておくと、今後の教科書の表記でも
惑わされないでスッキリすると思います。
とはいえ、
便宜上、中国って表記をすることもあるので、ごめんなさい。