いよいよ大正時代編の本編スタート!
学習ツリーは
「大正時代(1)第一次世界大戦とどう関わるのか」
1912年からいちおう
年号は「大正」になったが、
前に述べたとおり、
別に何かが大きく変わったわけではない。
では、今回の学習に入っていこう。
第一次世界大戦の舞台はヨーロッパ。
そして、日本も参戦している。
今まで戦争というと、
例えば
「日清戦争」「日露戦争」「アヘン戦争(イギリス対清)」
のように、戦争はキホン、タイマン勝負!
ところが、今回はなんと団体戦。
期間も1914年~1918年
戦い方も様変わり。
この戦いの生き残りで有名なのが
当初イタリア軍に従事した
ポルコは様々な考えの末、
イタリア軍は辞めて豚になったと考えられているが…
こんな戦い方になったので、
規模も死者もとんでもない数である。
ちなみに
日清戦争の日本の死者…1万4千人
大きな戦いとなって不満も出た
日露戦争の日本の死者…8万5千人
そして、今回の学習
第一次世界大戦の死者は…
ドイツの177万3700人をはじめ、
ロシア…170万人
フランス…135万7800人
オーストリア…120万人
といったかんじで悲惨な結果となっている。
で、日本はというと…
えっ?単位間違えてない?
そうだとすると、
データ偽装?
と疑いたくなる結果だ。その結果とは…
日本…300人
Oh、一体YOUは何をしたんだ?
これが今回の学習である。
とはいえ、かなり内容が重い…なので、
「第一次世界大戦は、どのようにして起こったのか」
では、そもそも
第一次世界大戦の背景、直接的きっかけ、チーム分け等を
さぐっていきたい。
そもそも、ヨーロッパ諸国はどうなっていたのか。
くわしくは、「☆YOUはどうして日本へ?弐」から振り返りましょう。
簡単にいうと、
最強国はイギリス、それに次ぐのがフランス
そして、1871年にできたドイツ帝国という新興国が
この2国に割り込んできたというのがキホンスタイル。
ここから再びシステマティック法則の1つ、
「敵の敵は味方の法則」
での仲間作りがスタートしていく。
新興国ドイツとしてみれば、
目の上のタンコブというか、真横にある驚異はこれ。
ビスマルク
ええい、フランスとロシアに囲まれて面倒だ。
フランスをハミごっちにしてやる。
そこで、同じくフランスを敵対していた国と仲良くなる
というか、仲直りする。それが
オーストリア
それに加わったのが
イタリアなのだ。
この3つの国は、
三国同盟を組むことになる。
三国同盟
同盟国
ドイツ・オーストリア・イタリア
元来、対フランスで仲間づくり
問題点
当初、ドイツとしては、挟み撃ちにされないようにロシアと仲良くしたかったのだが、
オーストリアが、ロシアとバルカン半島でバトってる
(→これが「バルカン半島はヨーロッパの火薬庫」といわれる所以の1つである)
オーストリアはイタリアともそこまで仲良くない
一方名指しでハミられたフランスはどうするか…
上の図式から、仲間にできそうな国があるでしょ?
敵の敵であるロシアだ
さらに、これまでずっと敵対してきたイギリスと
対ドイツ政策で歴史的仲直りを達成。
イギリスも日露戦争後、ロシアと仲直り。
これにて、三国協商が成立した。
三国協商
締結国
イギリス・フランス・ロシア
※協商とは…同盟関係みたいに条約を結んだわけではないが、
仲間としてやってこうと決めた くらいでいい。
おおまかに、このような2つのチームができていたのだ。
そして、そのときはついに訪れた。
オーストリアに併合された地域で
独立を目指すセルビア人が、行動に出てしまった。
それがこれ。
通称サラエボ事件(1914年)だ。
帝国版では赤字重要語句語句、東書版では、
「オーストリアの皇位継承者夫妻が、サラエボでスラブ系のセルビア人に殺害されました」
という事件である。
もちろん激オコなのは、オーストリア人。
覚えていやがれセルビア人!
訴えてやる!
てか、戦争起こしてやる!
というわけで、
オーストリアがセルビアに宣戦布告するわけである。
だから、本来、ただの
オーストリアVSセルビア
の戦争なのである。
ところが、これに乗っかかってくる人がいっぱいいたのが
これまでとの大きな違い。
のっかってくるのが、
バルカン半島でオーストリアと争っていたロシア、
これに便乗したオーストリアの同盟国ドイツ
それでいろんな国も参戦となり、
トンデモな規模の戦いへと発展していくのであった。
てことで、チーム分けを確認。
オーストリアの味方(同盟国側とよんでいる)
①同盟国のドイツ
②オーストリアの敵であるロシアに、痛い目にあわされているトルコ(オスマン帝国)
※とはいえ、どさくさにまぎれてフランスなどを痛い目にあわせたいドイツが主体のチーム
セルビアの味方(いろいろいるので、連合国側とよんでいる)
①オーストリアとバルカン半島関係でバトっているロシア
②ドイツと戦わなければならない他の三国協商国イギリス・フランス
③オーストリアと仲間割れをしたイタリア
④ドイツの無差別攻撃で国民が被害を受けたアメリカ
さて、ココで問題。
じゃあ、日本って、どっち側になるの?
理由もちゃんと答えてね。
これが、入試等で非常に出題される。
たくさん国が挙げられた中で、1つ仲良し国があるでしょ?
もちろんイギリスだ。
もちろん答えは、連合国側。
理由は、イギリスと日英同盟をむすんでいたから。
ということで、日本の敵はドイツとなるのだ!
で、日本の立ち位置がわかったところで、
今回の学習は1度まとめをしておきたいと思います。
第一次世界大戦までの経緯とチーム分け
背景
①ドイツがフランスに敵対視して、三国同盟を作った。
②フランス・イギリスがそれに対抗して三国協商を結んだ。
③バルカン半島をめぐって、オーストリアとロシアがバトっていたことで、様々な民族紛争を生んでいた(バルカン半島はヨーロッパの火薬庫)。
直接的原因
○オーストリアの皇位継承者夫妻が、サラエボでスラブ系のセルビア人に殺害されたサラエボ事件(1914年)
※東書はサラエボ事件という語句は覚えなくていい
起きた戦争
○第一次世界大戦(1914年~1918年)
ここからは、先のことのネタバレありだが、
3点セットを把握するために書いておきます。
講和条約
パリ講和会議(1919年)で結ばれたベルサイユ条約(1919年)
チーム分け
①ドイツ・オーストリア・トルコ
※通称同盟国側
②フランス・イギリス・ロシア・イタリア・アメリカ・日本等
※通称連合国側
次回はもちろん
じゃあ、日本って何をしたのかってことを学習したいと思います;