こうして、1600年の関ヶ原の戦いを経て
徳川家康は1603年征夷大将軍となり、
幕府を開くこととなった。
約260年、平和な世の中になったというが、
それを作るためには、様々な課題が残っている。
なんせ、関ヶ原の戦いに勝ったとはいえ、
それまでは、あくまで秀吉の家臣。
もとから家康に協力してくれている
大名なんて、ほとんどいない。
ここで、幕府を運営するにあたっての
さしせまっている課題を考えてみよう。
まず、幕府の敵となる可能性がある人たちの処遇だ。
もちろん、最近仲間になった人が裏切りやすいと
考えるのが、世の常だろう。
そして、常に幕府の敵となりうる存在があるよね。
鎌倉幕府もその存在に悩まされた。
朝廷だ。
前からの話だが、
朝廷から征夷大将軍にしてもらえるから
自分の権威が保たれているわけである。
バランスをどうとっていこうか。
あと、忘れてはならない存在がある。
秀吉もそれを恐れて刀を取り上げたよね。
一般ピーポー、とりわけ百姓のみんなだ。
なんせ、世界がもし100人の村だったとしたら…
7人の武士(そのうち男性は3.5人)で
85人もの百姓を従えてることになる。
なお、町人は5人ね。
相当な用意が必要であろう。
あとは、お金にかかわること。
金山銀山の話は、豊臣秀吉と同じよう直轄だが、
問題は、外国との交易関係だ。
うまいことすると、幕府の財政基盤となるが
問題は山積みであった。
さて、この諸問題に、
将軍様は、どのような対策をとるのだろうか。
乞うご期待。
江戸幕府当初の課題
絶対王者編
①家臣の多くは、関ヶ原の戦いのあとに家臣となった、
いわゆる外様大名をどう扱うか。
②朝廷をどう扱うか。
③多くの百姓をどう扱うか。
貿易王者編
④外国との貿易をどう仕切るか。