さて、平安時代とよばれる時代の学習になります。
中学生が歴史をいやになるのが、この時代のせいだ。
みんな、平安時代というと、
「藤原氏が活躍した時代だ!」
くらいまではわかるけど、平安時代は極めてややこしいのだ。
だいたい、決定的に教科書の配置からしておかしい。
だってそうでしょ?
鎌倉時代って、1185年に源頼朝が
鎌倉幕府を開いてからでしょ?
つまり、
それまで全部、平安時代なんよ。
にもかかわらず、教科書のくくりで見ると、
平安時代って藤原道長・頼道でおわっているように見える…
平安時代は、次のようにかみくだくことによって、
ようやくわかるようになる。
強いてこの時代のシステマティックツリーに名前をつけるなら…
「天皇中心主義がだんだんこわれていく木」
とでもいうのだろうか。
そして、その木が完成するまでに、
4段階もの全然違うシステムが
とられているのだ。
そして、藤原道長らはその
第2ステージにすぎない…
さて、では4つのシステムとは
①奈良仏教勢力をみんなで排除した「天皇中心」ステージ(桓武天皇編)
②みんなで仏教勢力を排除したのはいいが、共通する敵がいなくなり、貴族同士で権力争いが勃発。「貴族」が政治を動かすステージ(藤原氏編)
③天皇が「上皇」となり、邪魔な藤原氏を権力と武士を使っておさえつけるステージ(白河上皇編)
④利用していた武士が力をつけ、「平清盛」が上皇(天皇)をあやつるステージ(平清盛編)
教科書では、なんか③④は平安時代っぽくないところにあるでしょ?
これをふまえた上で、次回からくわしく一つずつ見ていこう。