太平洋戦争を経て、
日本経済は壊滅状態になった。
そんな中、
実はその10年後、1955年はこんな年だった。
この車のご先祖様、
1月1日初代クラウン発売、
5月1日ぺんてるくれよん発売
7月9日後楽園遊園地完成
なんて状況である。
そして翌年とうとう、こんな流行語が生まれることになる。
一体、この10年の間に、
何が起こったのかということである。
こんなこと、当然ながら、日本が自力のみでやりとげたことではない。
世界に何が起こったのかということだ。
そもそも第二次世界大戦を経て、平和になったはずだ。
まず、同じ失敗はしない。
今度こそ2度と大戦争を起こさせないために…
国際連合発足(1945年)である。
1文字違うだけだが、けっこう中身も違う。
なぜ国際連盟では大戦を止められなかったのか。
国際連盟の不安要素
①採決が全会一致だったので、ほとんど決まらない。
②経済制裁しかできない。
③アメリカが入ってない
で、国際連合では…
国際連合での変更点
①採決が多数決
②武力制裁が可能
③アメリカも入る→本部ニューヨーク
この変更点は、きっちりおさえましょう。
で、現在でもロシアと他の国がいろいろあるわけだが、
様々な因縁は、この時代から始まっている。
なぜか
ソ連(現ロシア)が社会主義国だからだ。
せっかく第二次世界大戦が終わったのに、
資本主義の国と社会主義国家で、勢力争いが始まったのだ。
それだけ、社会主義が急速に広がったってこと。
現に国内にて資本主義と社会主義で争ってた国もあったでしょ?
今だけ日本と戦うために休戦していた中国だ。
日中戦争が終わったことにより、
再び戦いがはじまる。
結局、勝者は毛沢東の中国共産党
これにて、新しい国
中華人民共和国(1949年)が成立。
じゃ、蔣介石は?
台湾に渡って、
政権を守ってやる!
ということで、蔣介石の中華民国が、台湾を支配。
なので、台湾は今でも資本主義。
ここでテストではないけど、現在につながる注意点
こうした、社会主義運動を裏で手を引いているのが
もちろんソ連だ。
そのせいで、ドイツなんて、こんなかんじだ。
なんと資本主義の西ドイツと、
社会主義の東ドイツに分裂してしまった。
さらには、東ドイツ側にある現在の首都ベルリン
この都市も資本主義の場所と社会主義の場所ができてしまった。
その境界線にあったのが、ベルリンの壁だ。
一歩間違えると、日本もこうなっていた可能性もある…
なんせ、日本が植民地としていた国朝鮮も、
北緯38度線で2つに分け、
北はソ連、南はアメリカに分割管理されているのだ。
で、1948年に、
南にアメリカが支援する大韓民国(韓国)、
北にソ連が支援する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
【金正恩のじいちゃん、金日成が主席ね】
ができるわけだからなあ。
………
そこで、資本主義の国々は、対社会主義勢力として団結し、
北大西洋条約機構[NATO](1949年)という軍事同盟を結んだのだ。
※6年後ソ連を中心とする社会主義陣営のワルシャワ条約機構(1955年)もできた。
なので、ここからこのような言葉が使われるので、使いこなせるようにしましょう。
①アメリカを中心とする資本主義陣営
=NATO側
=西側陣営(西側諸国)
②旧ソ連を中心とした社会主義陣営
=東側陣営(東側諸国)
この2つの陣営は、全面戦争とはならなかったが、厳しいにらみ合いを続け、
時には核戦争の寸前まで陥った。
この状態を冷戦(冷たい戦争)と読んでいる。
これが、1949年ごろの世界情勢だ。
さて、次回は、このことが日本にどのような影響を与えたかということである。
日本の劇的な復活を遂げた世界的背景とは?
☆できごと
①国際連合(1945年)を作った。
☆ところが
②朝鮮に、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と大韓民国(韓国)ができる。
③北大西洋条約機構(NATO)調印
④中国内戦再開→中国共産党による中華人民共和国建国(1949年)
→中国と台湾(中国国民党)が分裂状態
⑤東西ドイツに分裂(1949年)
☆世界的な背景をひとことでいうと
アメリカ中心の資本主義陣営と、旧ソ連中心の社会主義陣営のにらみ合いである冷戦状態となり、どちらも勢力を伸ばそうとしていた。
これに日本も影響を受けるのである。
つづきは次回
最後に現在にもつながる話とともに、国際連合の補足説明。
なお、ロシアのウクライナ侵攻にて、国際連合は以下の問題点が明確になった
昨年改めてわかった問題点
☆戦争をとめるしくみ
○戦争をおこさせないために実際に動く組織が「安全保障理事会」という組織である。それは、国連の中のという選ばれし国が緊急の会議を開いて、方針を決める。
○その選ばれし国とは、
絶対選ばれる常任理事国【アメリカ、イギリス、フランス、ロシア(旧ソ連)、中国】
2年ごとに改選される非常任理事国:10カ国(現在)
○多数決だが、その常任理事国は必ず全員賛成すること
☆困ったこと
○常任理事国自体が問題を起こしていると、絶対に決まらない。
①中華人民共和国は、台湾にある中華民国を国と認めていない(中国の一部だ!とのこと)。
②もちろん、中華民国は台湾は中国と別の国だと主張している。
つまり、未だに中国は2つに分裂状態となっている。
※まだ台湾にある政府は国連からも国として認められていない。