さて、すこし時代はとんで、奈良時代になった。
奈良時代は
710年~794年です。
710年から平城京(奈良)になりました。
ときたま転々と都をお引っ越ししましたが、
長らく平城京に都がありました。
で、それからのことを、
現代人は便宜上「奈良時代」と区切っている。
中学校では、724年~749年まで天皇だった
この天皇の話しか出てこないのだ。
それは、この人
聖武天皇
この話しか、中学校では政治史としては出てこない。
なお、嫁さんは光明皇后
中臣鎌足(藤原鎌足)がおじいちゃん、
藤原不比等がパパね
他にも奈良時代の学習としては、
土地制度や税制など、ざっくりここでセットで習うけど、
それを混ぜると流れがつかめなくなるので、
この際、土地制度、税制度は別の流れでつかんでおきましょう。
くわしくは、
さて、政治史に入る。
聖武天皇だが、
ざっくり言うと、
仏教の力を使って疫病とかを抑えるために
東大寺を作った。
結局のところ、
「仏様、たすけて!」
「仏教の力を使って、国を治めようとした」
というひとことでまとめられてしまっている。
※もうこの時代には、仏様にお願いすれば、
世の中を助けてくれると信じられているんだろう
ここで終わってしまうのが、教科書のわるいところ…
このままじゃ、
ただの
仏教好きで、
その建設のために
負担をみんなに強いた
ただの残念な人で終わってしまうやん…
なお、進言したのが、
小学校の教科書で、えらくピックアップされている行基ね。
実は、
墾田永年私財法(くわしくは土地制度編で…)
を出したのも聖武天皇なわけだ。
これを知っておくと、もっと時代の整理がすっきりする。
だから、
政治の中心人物にひもづけしていくこと
が、時代を整理する上で大事なんだ。
ところが、そんなに世の中うまいこといくもんではない。
このことによって、けっこうな副作用が出てくるんよ。
何かというと、
仏教勢力が、政治に口だしして、困ってしまう…
だれが困るかって?
ふざけやがって
坊主のくせに
エラそうに。
面白くないのは、もちろん貴族と皇族である。
で、いずれ仏教勢力を追い出そうと、貴族が動くという流れになる。
話があっているっしょ?
だから、どうするかってのが、次の学習である。
勘のいい人はつながったかな?
聖武天皇の功績とは
☆功績
①東大寺を作る
(建てると宣言したのは743年)
→②遣唐使の文化を花開かせる(天平文化)
③墾田永年私財法(743年)をつくる。
※これが教科書ではつながれてないので、注意
☆その後
○僧が力を持ち、政治に口出しするようになってきて、
貴族との権力争いが生まれる
なお、ここからは余談
このころ、一番権力をもったといわれる僧が
この人、
この人、一度天皇をやめた
孝謙天皇(称徳天皇)
と仲良くなり、
数々の噂がたてられている。
天皇の前ではヒザが3つあったとかね
もちろん、貴族のひがみも多く入っているだろうから、
真実はわからんが…
いよいよ次回から、新しい流れが生じてくる。