《中学歴史(社会)》日本の戦いの歴史 システマティックまとめ

昭和時代(2)太平洋戦争そして終戦編
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明治時代から起こった数多くの犠牲を生んだ戦争…

ここまで中学校でも幾多の戦いがあり、

そのせいで生徒が混乱してしまう。

ここで最後に戦いに絞って、

歴史の流れをまとめておきたいと思います。

まずはこれ。

日清戦争(1894年)

日露戦争(1904年)

第一次世界大戦(1914年)

なぜかきれいに

10年に1度起こっている!

もう少し詳しくみてみよう

①日清戦争(甲午農民戦争・日清戦争・下関条約セット)

②日露戦争(義和団事件・日露戦争・ポーツマス条約セット)

 +日英同盟(1902年)

☆戦争の目的

これらを通して、朝鮮を植民地にすること

☆手順

1)下関条約で、清に朝鮮が自主の国と認めさせる

2)ポーツマス条約で、ロシアに韓国における優越権を認めさせる

☆ゴール

○韓国併合(1910年)

これが1つのブロック

じゃあ、第一次世界大戦は?

ぶっちゃけ、

日本にとってボーナスステージだ

第一次世界大戦(サラエボ事件・第一次世界大戦・ベルサイユ条約セット)

☆日本の目的

どさくさにまぎれて、ドイツ植民地(山東省等)を手に入れる

☆手順

①日英同盟を理由に、ドイツに宣戦布告

②ドイツの植民地、中国山東省に進軍

③中華民国に二十一か条の要求を突きつける

④ベルサイユ条約で正式に認められる

☆ところが…

ワシントン会議(1921年)で集中攻撃される

→①山東省を返還させられる

 ②日英同盟を破棄することとなる

※とはいえ、国際協調の時代となる。

 日本もキホン欧米と協調路線の人が多くなる

☆副作用

①大戦中におこったロシア革命に干渉した(シベリア出兵

②そのせいで米騒動がおこる

原敬内閣(本格的な政党内閣)ができる

第一次世界大戦セットは、

サラエボ事件・第一次世界大戦・ベルサイユ条約+ワシントン会議

と、その内容まで、ちょっと長くなるけど、全部セットにしておくこと。

それとともに、特別セット

ロシア革命シベリア出兵米騒動原敬内閣

も追加注文

国内の政治にまでつなげられると完ペキ

これにて、

国際協調の時代となったのだ。

ところがここで世界を揺るがす大事件が起こる

世界恐慌(1929年)

ごちゃごちゃしないように、日本の動きだけピックアップ

日本はどう対応したか…

満州は日本の生命線!

と軍部が動いてしまったのだ。

満州事変(1932年)

☆日本関東軍の目的

満州を手に入れ、昭和恐慌(世界恐慌)をのりきる

☆手順

①満鉄を爆破し、中国のせいにする

②満州に進軍(満州事変

③清のラストエンペラー溥儀満州国を作らせ、裏で日本があやつる

☆副作用

①満州国に反対する政府をやっつけるしかなかった

 →五・一五事件犬養毅が暗殺される

 →軍部から総理大臣を出さざるを得ない

  (憲政の常道がおわる

満州事変セット

柳条湖事件満州事変満州国建国五・一五事件(憲政の常道おしまい)

ここから泥沼突入

日中戦争(1937年)

☆流れ

盧溝橋事件がおきる

日中戦争

※1:ポツダム宣言を受け入れ、日中戦争も終戦

※2:なお、講和条約は、日中平和友好条約(1978年)まで結ばれない。

☆日本の目的

もとは偶発的戦争だったが、中国侵略すること

☆戦争の長期化による副作用

国家総動員法(1938年)

フランス領インドシナ進軍(1940年)

ABCD包囲陣をしかれる

 アメリカと戦争する覚悟を決めてしまう

③政党を解散し、大政翼賛会

[盧溝橋事件・日中戦争→1978年日中平和友好条約が本当のセット]

そして最終決戦…

太平洋戦争1941年

☆流れ

もとの原因は、日中戦争の長期化からひきずっている

これの詳細は、なぜ、日本に原子爆弾が落とされるに至ったのか参照

☆結果

日本はポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏する

これにて、

戦争の流れがシステマティックにつながったのではないかと思います。

その各の戦争ごとに、何がセットになっているかを明確にセットにできるように、

がんばりましょう。

次回からは、

戦後編に入ります。